それでも採用する!ワークスアプリケーションズ
こんにちは
かぶろまです。
前回記事でワークスアプリケーションズが相当のピンチに陥っていることを書かせていただきました。
この記事は2018年11月の記事で主に訴訟に関するものでした。
その後の報道
その後さらにワークスのスポンサーであるACAグループが保有株を売却する方向との報道もなされています。いやもう、ACAはすごい損害でしょうね。買い手がつくのでしょうか。もしかしたら、ポラリスからめっちゃ安く買ってたのかもしれませんが、それでも経営危機のワークスに資本は注入しているでしょうし、明らかに損切り担ったかと思います。
この記事の下段にありますが、ワークスは今後3年間で3割の人員を削減するとのことで、ついに社員の整理に手をつけ始めていることがわかります。
リクナビでの理想の経営者に選出されている牧野CEOの著書も読みましたが、ワークスは無限採用をしております。
つまりは「優秀な人材をいくらでもとる」という戦略だったようですが、業績不振・人員整理の結果をみると失敗政策だったのかなと思います。
経営不振・・・しかし、それでも採用する!
と、まあ結構来るところまで来てしまった感のあるワークスですが、それでもまだ新卒採用をやめるわけでなく、積極的なリクルーティングをしております。
【ワークスアプリケーションズ:新卒採用ページ】
もちろん新卒採用だけでなく、中途採用もおこなっており、継続して優秀な人材を探していることがわかります。(これでもまだ無限座採用するのかはわかりませんが・・・)
でも、よく考えると、今まで働きがいのある会社に10年連続で名を連ねてきた状態で採用してきた人材が今の社員です。つまりは一般的な企業より優秀な人材が集まっていて「業績はこんな状態」です・・・。
それがもはや泥船化している状態で募集をして優秀な人は集まるのでしょうか。
優秀な人であればワークスが泥舟化していることはすぐにでもわかることであり、今入社することは投資における「落ちるナイフを手で掴む」そんな状況です。
ワークスにはいって成長したい!と思う人でもそれは短期的な自己成長を求めており、これから長期に渡って会社に在籍し会社を成長させようなんて思う人ではないので、ワークスが取り扱っている業務システムの分野においては人が定着しないということはとてもリスクです。
僕の予想ですが、過去の訴訟でもプロジェクトメンバーがコロコロ変わることによりお客さんの要望をきちんと取りまとめる人がいなくなり、揉め事になっていったのではないでしょうか。
ましてや、製品開発においては開発メンバーがすぐ入れ替わるとかシステムの質の悪さに直結しますからね。
ワークスの復活に期待
いろいろありますが、僕はワークスのコンセプトや牧野CEOの考え方は好きなんです。
でも「世の中結果」ですから結果を出せていない以上残念ながら、牧野さんのやり方は失敗です。
システム会社なので人が資本であり原価でありますので、ここから黒字化するにはもちろん、人が大事なのは代わりありません。
堅実性を求めすぎても成長は鈍化するだけだとは思いますが、やはり企業としては利益を出すことが重要です。
大手の顧客もたくさん抱えていると思いますので、まずはその顧客をしっかりと満足させることのできるような体制を組むことが大事なのではないでしょうか。
採用するよりも、3割の人員整理をどのようにナタを振るうのか、いい人材がいなくなってしまうのではないかということのほうが心配です。
逆にこの泥舟から逃げ出したいと思っている社員は沢山いるんでしょうから、それに拍車をかけるようなことはしないでほしいですね。