ワークスアプリケーションズが持ち株会社に移行
こんばんは
かぶろまです。
今日はワークスアプリケーションズが持ち株会社に移行されたとのことで、その意図は何かを考えていきたいと思います。
もともと、ワークスアプリケーションズはHR事業で大手企業向けにシェアをとり、そこから事業を拡大し会計・SCM領域にまで広がっていったシステム会社でした。
しかし、AIを取り入れたころから、なかなか事業がうまくいっていないらしく、株主も何回か転がされたうえ、HR事業はベインキャピタルに売却されております。HR事業はうまくいっていたと思われ、Goodな事業をベインに販売され、多くの訴訟を残したBADともいえる事業を行っているのが、現在のワークスアプリケーションズだと認識しております。
そのワークスアプリケーションズが今度は持ち株会社に移行されるというプレスがでております。
ワークスアプリケーションズという持ち株会社の元に以下の2社ぶら下がるという形のようです。
・事業内容
①ERPパッケージソフトウェアのうちHUE ACシリーズ、HUE Classicシリーズ及びArielシリーズ、並びに、SaaSサービスであるHUE Works Suiteシリーズ及びHUE Works Suite DX Solutionsシリーズの開発、販売及びサポートに係る事業、並びに、②これらのソフトウェア・サービス等に係るユーザーサポートその他のプロフェッショナルサービス事業
株式会社ワークスアプリケーションズ・フロンティア
・事業内容
①ERPパッケージソフトウェアのうちHUE SCMシリーズの開発、販売及びサポートに係る事業、並びに、これに付随する事業、並びに、②HUE SCMシリーズに係るユーザーサポートその他のプロフェッショナルサービス事業
なぜ2社に分けたのでしょうか。
こちらのサイトには持ち株会社にするメリットが記載されております。
持ち株会社のメリット
・経営と事業の分散による効率化
・スムーズな買収や合併
・買収の防衛
・ダメージの分散
・事業ごとに人事制度を細分化
(あしたの人事より)
グループ会社にするとプロダクト間シナジーは薄れてしまうと思います。今まで一緒に開発してきたメンバーも会社が別れたりしてしまうからです。コミュニケーションも薄れてしまいますよね。では、それでも分けたということはそれ以上のメリットを見込んでいると思われます。僕は上記メリットのうち「スムーズな買収や合併」を狙っていると思います。つまりはまた売却劇があるのではないかと想像しております。
特に今回ワークスアプリケーションズ・フロンティアという問題児が単独で分けられていることもあり、何かしらの切り離しが行われるのではないかと考えております。
または、中途半端にSCMのつらい事業をやらせることは1社では難しいのかもしれません。一方では訴訟のSCM一方では安定のAC(会計)となると同じ企業に勤めているのに業務負荷が全然違いますよね。なので、フロンティアに気合の入った人を集約し、好待遇高負荷で活動してもらうのかもしれません。
もちろん僕は意図を知る由もないのですが、ワークスの業績は厳しいです。
↓業績はこちら
ベインに1000億でHR事業を売ったとの話が出ていましたが、実際、特別利益が950億でています。キャッシュはあります。しかし、営業損失は60億出ています。潤沢にキャッシュが使えるこの10年でプロダクトをしっかりさせていけば、復活の可能性もあるのかもしれません。まだ好待遇を続けられるキャッシュがあります。フロンティアを復活させられるお金はあるということです。ただ何年もキャッシュを垂れ流すことはできないので、その有限の中で最大限の取り組みをしてほしいです。