朝倉祐介著『ファイナンス思考』読みました
こんばんは
かぶろまです。
本日は嫁さんと娘は嫁さんの友達のところに遊びに行っておりますので、久しぶりに1人の時間をゆっくりと過ごせました。
スマブラを買ってやりこむという選択肢もあったのですが、前々から購入して積んであった本を読もうと思いまして、それがこの『ファイナンス思考』という本になります。
≪目次≫
どのような本か
企業で働く人間としての会計的な考え方が説かれております。
メインとしてのメッセージは『PL脳からの脱却』です。
PL脳とはなにかというと、僕も営業として働いているのでよくわかるのですが、いわゆる財務諸表のPLに属する数値を追い求めてしまうという事ですね。
PLに属する数値とは例えば、売上、営業利益、純利益等です。
※ご参考
この本で著者はPL脳だけではなく、資金調達を加味した総合的な考え方で企業運営しないと、アメリカでいうGAFAのような企業は生まれてこないということです。
そのメッセージと成功事例・失敗事例がこの本にはわかりやすく説明されております。
≪内容≫
- 第1章:PL脳に侵された日本の社会とビジネスパーソン
- 第2章:ファイナンス思考なくして日本からアマゾンは生まれない
- 第3章:ファイナンス思考を活かした経営+事例
- 第4章:PL脳に侵された会社の症例と末路
- 第5章:なぜPL脳に陥ってしまうのか
上記のような構成になっております。
これを自分自身(個人)に置き換えてみると
この本は基本的に企業経営としての考え方が気さされております。
しかし、企業を自分自身、個人に置き換えてみて考えてみても面白いのではないかと考えております。
例えば、この本ではうまく資金調達(借金)をして事業を伸ばしていったアマゾンの事例が記載されております。
アマゾンはキャッシュを潤沢に持っているので、借金をしなくてもM&Aができてしまうのですね。でもホールフーズを買収するときには借金をしてM&Aを敢行しております。
これはその時の資金調達コストが非常に安かった(個人として考えてみると借金をする利子がとても安かった)ので、その利子以上の利益を見込め買収したと考えられます。
この考えは僕の住宅ローン返済の考えにも似ております。今、住宅ローンの利率は非常に安く、優に年利1%を下回る金額で借りられる人も多いのではないでしょうか。
つまりそれは非常に安いコストで資金調達ができているということであり、従来の考え方であれば100万とか纏まったお金があったら、どんどん繰り上げ返済を行った方が得という考え方もあったかと思います。
しかし、今僕が考えているのは、その100万円があるのだとすれば、別の案件に資金注入し、住宅ローンの繰り上げ返済よりもいい利率で回収していった方がいいという考えです。
国債に投資すればリスクもそれほどなく3%程度の利率でリターンが得られるのではないでしょうか。
つまり今余っている100万円があれば、1年物の国債に投資をしてみて「1年後103万円になってから繰り上げ返済しても遅くはないのでは?」ということです
例)3%(国債で得られる利率)-1%(住宅ローンの利率)= 2%(得した利率)
こんな自分の資金に関する考え方も再考させられるいい本だと考えておりますので、是非ご一読してみてはいかがでしょうか。
自分個人のBS/PLを作ってみよう
自分事として考えると、今自分の資産がいくらあるのか?借金はいくらあるのか。
売上=収入はいくらで、原価=支出がいくらで月の利益はいくらでているのか。
また、安く借金ができたり、貯金があるのであれば、そのお金をうまく回してより良いい利益を得ることはできないのか。
※不動産投資をうまくしている人はこの考えがうまいのだと思います。
逆に利率の高い借金(カードローンやリボ払い)などしているならそれを解消することはできないのか。
考えることはたくさんあるかと思います。
まずは客観的に自分の財務体質を見直してみて、戦略を練ってみるのも面白いのではないでしょうか!
かぶろま的 本の点数 4点:★★★★☆
それでは、またー。