牧野正幸:『君の会社は五年後あるか?-最も優秀な人材が興奮する組織とは』 読みました
こんばんは
かぶろまです。
今回僕が連休を使って読んだのはワークスアプリケーションズという会社のCEO牧野正幸氏が書いている『君の会社は五年後あるか?-最も優秀な人材が興奮する組織とは』です。
【目次】
ワークスアプリケーションズとは
ワークスアプリケーションズはERPパッケージを販売しているシステム会社です。
ノーカスタマイズ・無償バージョンアップを製品コンセプトとして上場企業・大企業を中心に大きなシェアを誇っています。
以前は人事給与といったHR系のシステムに特化していたイメージですが、最近はSCM(販売購買物流)やAC(会計管理)まで製品ラインナップもそろってきていよいよERPとしての完成度が増している印象があります。
さらに最近は人工知能(AI)を利用したソリューションも組み込まれているようで、他社パッケージよりも一歩進んだシステムを展開しています。
本の内容
そんなワークスのトップである牧野CEOがどのように会社を作ってきたかを紹介している本でした。
正直「君の会社は五年後あるか」とは銘打っているものの、内容としては牧野CEOがいままでワークスで実践してきた優秀な人材の集め方や、人事制度や取り組みに関しての紹介が主体でした。
なので、この本は人事部門の方等が他社での取り組みや制度がどのようになされているのかを参考にするのにはいい本かなと思いました。
基本的には牧野CEOがワークスを成長させるにおいて取り組んできた制度における成果を自慢するような本なのかなあと感じました。
ワークスの制度のご紹介
各制度がどのようなものなのかは本で紹介されておりますので、ここではその制度のタイトルをあげさせてもらいます。
- 日給1万円のインターンシップ
- インターンシップ後の「入社パス」
- 同僚が評価しあう「相互多面評価」
- 「カムバックパス」退職後の出戻りOK制度
- 育児休暇後にもらえる職場復帰ボーナス制度
- 無限採用、優秀な人材は根こそぎ採用する
元々HR系のシステム会社だけあって採用や教育にはとても力をいれており、社員も一線級のエースを投入して人材の確保にあたっているようです。
そして、僕が感じたのには何といっても採用などにかけるコストが桁違いだということ。
学生を日給1万円でインターンシップするなどかなりコストはかかる背策が満載です。
※したがってワークスは債務超過に陥ってしまったとの噂もあったようです。
今はベンチャーキャピタルに支援をもらって再上場を行おうとしているようですが。
結構離職率も高いみたいだし、訴訟問題も抱えていますし、そういう背景を知ったうえでこの本を読むといいことばかりじゃないとは思うのですが、制度としては素晴らしいと思います。
もちろん製品コンセプトも素晴らしく、成長性もある会社なのでこれからに期待の会社です。
かぶろま的本の点数 3点:★★★☆☆
☆取り組み詳細を知りたい方は一度読んでみてもいいかもしれません。
☆ワークスがかなり窮地に立たされてますね・・・