村上世彰:生涯投資家 «なぜアメリカ株のほうが日本株よりも強いのか»
こんばんは
かぶろまです。
この度、村上ファンドで有名な村上世彰が書いた生涯投資家を読みましたので、そちらに関してです。
【目次】
村上世彰とは
村上氏はいまはシンガポールで不動産を中心に投資を行っている投資家です。
約20年前くらいから村上ファンドと呼ばれる、投資ファンドを運営し「物言う株主」として世間から注目を浴びました。
ただ、そのやり方が過激だったために東京地検特捜部に目をつけられ、証券取引法のインサイダー取引で捕まってしまいます。
ただ、その株主としてのコーポレートガバナンスを説く姿勢は一貫しており、今なお影響を株の世界にもたらしています。
なお、村上氏は投資の判断を「期待値」「IRR」「リスク」を総合的に判断し行っているとのことです。
コーポレート・ガバナンスとは
投資家が経営者を監督する仕組み、それがコーポーレート・ガバナンスである。
自分の投資した資産を守るために、投資家が経営を監督指導するのです。
本書でも村上氏は常に投資先の会社に対して株主還元を求めてきたといっています。
日本では会社を私物化している経営者が多いと、そして積極的な会社運営をせず、無難な経営しかしていない経営者が多いと言っております。
アメリカと日本の違い
アメリカではこのコーポレート・ガバナンスという考え方が浸透しており、更にアメリカの投資家達はより儲けることに対して貪欲だそうです。
とにかくお金を「増やす」ことをアメリカの投資家は求め、その要求に上場企業の経営陣は常にさらされているのです。
ということはもちろん、株主に対する還元の方法やあり方も違いますよね。
日本では株主に何も言われないので、のほほんと経営ができる。アメリカでは常に株主に意見を言われ続ける、お金を増やすプレッシャーがあり、実行できなかったらクビになってしまう。
どちらの株主のほうが多くの利益を得ることができるでしょうか。
『アメリカの株主』ですよね。
このことからも米国株のほうが日本かぶよりも今後の期待値は上なのかなと感じます。
余談ですが、やはり会社でも結果を求められ、厳しい環境に身を置く営業とのほほんと営業している人とでは結果が違いますよね。
個々の商談でみればのほほんとしている人から買いたいというお客さんもいるでしょうが、総合的にはガツガツやっている営業の人のほうが結果をだしているかと思います。
まだ2社しかぼくは経験してませんが、営業成績を見てきてそう思います。
『生涯投資家』のほんにはこの他にも、「ニッポン放送とフジテレビ」のことや「阪神鉄道大再編計画」「IT企業への投資(ライブドア・楽天・USEN等)」といった村上氏がこれまで歩んできた投資の歴史について語られております。
最後には「日本への提言」「現在の投資のこと」が語られ幕を閉じておりますのでもしご興味あればご一読下さい。
特に「東京スタイルとのプロキシーファイト」の章は村上氏の投資に対するアツい気概が伝わってきますよ!
ハゲタカも面白いですが、こちらもオススメです!