かぶろま投資ブログ

米国株とアジアの高配当株・バリュー株に投資。35歳MBA取得勉強中サラリーマン日記

東洋エンジニアリング(6330)は復活できるのか?

こんばんは

かぶろまです。

 

今日は東洋エンジニアリング株式会社について考察していきたいと思います。

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https://www.toyo-eng.com/jp/ja/

 

 

【目次】

東洋エンジニアリング株式会社とは

東洋エンジニアリングは日本では「日揮」「千代田化工建設」と並んで『エンジニアリング専業御三家』と称されるプラントエンジニアリング会社です。

得意領域は、エネルギー・石油化学・肥料分野であります。最近は医療製薬分野にも進出しており、飛躍が期待されております。

ただし、ここ近年は赤字が続いており、黒字との予想からの一転しての赤字下方修正を行うことにより、株価も見事なまでの右肩下がりになっております。

 

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赤字もつづいており、キャッシュフローもマイナスであるため、2018年9月には自己資本比率が10.8%まで落ち込んでしまうほど、経営状態も明るくはありませんでした。

(同業の日揮は60%程度あります)

何が東洋エンジニアリングをそれほどまでに苦しめているかといいますと。。。

 

米国エチレンでの赤字

diamond.jp

この記事にあるように2015年に信越工業のアメリカ法人から請け負った、1500億という東洋エンジニアリング最大規模のチャレンジ案件に見事に失敗し、巨額の赤字を計上し続けているのです。

米国での契約のもつれと、事前に調査できていなかった地盤。そのふたつにサブコンが決まらなかったり、苦労をし続け、当初想定していた以上のコストがかかってしまっているようです。5年計画であることと1500億円という巨大物件であることが重なり合い、長期に赤字を出し続けてしまっております。

もし、この案件がなかったら、東洋エンジニアリングはきちんと物件収支を10%はコンスタントに出せる会社なだけに、大きな失敗となってしまいました。エチレンプラントには自信をもっており、事業としても1965年から行ってきたノウハウがあったのにも関わらず痛い失敗となっております

 

東洋エンジニアリングに出資するインテグラ

財務体制が危うくなったこともあり、今年3月には増資も行っております。そこでの請負人となったのが、インテグラルであります。

インテグラルは「ハートのある投資」をモットーとしており、特に会計におけるスペシャリストが多数所属しております。建設業に対する案件ノウハウがあるというわけでは無いと思いますが、多数の再生案件をこなしているようですので、期待値は高いです。

www.integralkk.com

 

 筆頭株主三井物産ですが、今回の増資には応じなかったとのことです。実質的にはインテグラルが大株主状態になっております。

今後はどうなるのか

インテグラルは東洋エンジニアリングの赤字は米国エチレン案件の失敗による一過性のものということで、投資を決断しているようです。

私もそのようにかんがえており、きちんと受注物件の精査を行っていけば利益の出る体質であると思います。しかし、東洋エンジニアリングの案件は確実にグローバルに向いており、東南アジアを中心とした受注案件になっております。となると同様の問題は同様に起こることも想定されうります。

そのような中では、改めて国内の案件獲得にも力を入れるべきであるとぼくは考えます。

投資するかについてはもう少し、株価が上向いてきてからかな。。。と思います。

 

それでは、またー。

 

【次の考察】

 

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