かぶろま投資ブログ

米国株とアジアの高配当株・バリュー株に投資。35歳MBA取得勉強中サラリーマン日記

日本株・米国株ともに下落中!株価の下がっている優良株はないか:アステリア(3853)編

こんばんは

かぶろまです。

 

コロナウイルスによって日本株・米国株ともに下落中ですね。日本ではコロナウイルスも少し落ち着いてきたかなあというところですが、欧州に見られるように世界的にはまだまだこれからのようです。

そんな中、今日は『アステリア株式会社』、旧名称インフォテリアについて考察していきたいと思います。

ちなみに僕の結論としては、まだ投資すべきでないと考えております。

www.asteria.com

 

【目次】

アステリア株式会社とは

アステリア株式会社はIT企業であり主力製品は社名と一緒の『ASTERIA Warp』という製品です。どのようなことをするシステムかというと、簡単に言えばETLツールであり、企業のシステムとシステムを自動で繋ぐ、そういったシステムです。現代の企業には沢山のシステムが乱立しているので、異なるシステムをつなぐという事で重用されるシステムなのですね。このETLの分野ではアステリアはNo1であります。

社長は平野洋一郎社長、創業社長であり、現在も10%程度の株式を保有しております。従業員は70名と小規模です。

上場は2007年6月にマザーズ上場、現在は東証1部に鞍替えしております。

株価はというと今は以下のようなチャートです。

【上場来のチャート】

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2015年末に大きく株価を上げており1000円以上だった時期もあったのですが、いまは株価を大きく下げてしまい、時価総額も50億を切ってしまっております。

 

業績についてみていきますと

売上高推移

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利益推移

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(グラフはバフェットコードより:https://www.buffett-code.com/company/3853/

売上も利益も20年3月期は落ちてしまう予想です。最新の発表によると2020年3月期は赤字に転落するとのこと。このままでは株価もさらに下落が予想されます。

 

その減収要因は

決算発表資料では、減収の要因はコアビジネスのETLシステムの販売がうまくいっていないのではなく、デザインサービスというビジネスユニットがうまくいっていないという説明がされておりました。

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(資料はアステリア個人投資家説明資料FY2019Q3 https://www.asteria.com/jp/wp-content/uploads/2020/02/ipr200303_01.pdf )

コアビジネスの方のエンタープライズ(ETLツールの方)は前期比102%であり、サブスクリプションモデルでの導入者数も増えてきているとのこと。HandBookという製品も値上げをするのでこれから収益を確保できますという説明がなされております。

 

ただし、デザインサービスのスライドでは・・

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上記のようにアメリカでの重要顧客2社の経営環境が良くないので大幅減収となったと記載があります。

2社に売上の半分も依存しているような環境がよろしくは無いと思いました。やはり多くの顧客に支えられていた方が経営は安定しますよね。この飛行機の絵はなんでしょう。。顧客はボーイングじゃないですよね・・きっと。2019年にはアラスカ航空からは新規受注しているみたいだけれども、おそらく原因はそこじゃないでしょう。

今後どうなるのか

おそらく国内のETLはほぼ導入が一巡してしまったのだと思います。国内ETL市場はこれ以上大きく伸びることは無いという事です。大手ではインフォマティカ・データスパイダーという製品が入っていることが多いです。アステリアが狙っている中堅どころも多くは何かしらを導入しているでしょう。でなければ昨年対比102%という売上の伸びではないはずです。もっと伸びていてもおかしくない。

だからこそアステリアは多角的に製品を出しており、IOTの分野(製品名:Gravity)に進出したり、新しく海外の素材会社にまで出資したりしているのだと思います。ただ、このIOTの分野も競合ひしめくところで、この中でアステリアが勝ちぬいていけるかというところは未知数です。ETLツールで稼ぎ出した財を投入して進めるIOT。これが成功するかしないかが、今後の分かれ目になるのではないでしょうか。

僕はまだアステリアには投資しないでおきます。業績が上向いたタイミングが投資するのには良いのではないでしょうか。IOT分野は市場的にも高い伸びが見込まれております。その分ライバルも多いのでそこで勝てるくらいのソリューションを生むことができれば、必然と業績も大きく伸長するはずです。ぼくはその時を待とうかと思います。

 

それでは、またー。

 

2020.04.19追記

この記事を書いたその後ストップ高連発・・・

株価540円まできており2倍になっております。。。

しゅごい・・・

 

【前回考察記事】

www.kaburomance.com