株価の下がっている優良株はないか:コラボス(3908)編
こんばんは
かぶろまです。
米国株は相変わらず大きくさげそうな相場ですが、日本株はさげどまっていますね。これもコロナが日本ではまだ落ち着いている方だからでしょうか。
このような下げ相場でも、今後伸びていく企業というものはあると思います。米国でいうとZoomがあの相場の中株価上昇をしております。日本でもそういった優良企業はいると思いまして、今日は『株式会社コラボス』について考察していきたいと思います。
ちなみに僕の意見としては購入を考えてもいいと思います。ただし長期目線なのですが。
【目次】
株式会社コラボスとは
コラボスはいわゆる「コールセンター・お客様問い合わせ窓口」で利用するクラウドシステムを製造・販売しております。
この分野は顧客管理と密接に紐づいております。なぜならお客様相談窓口って基本的にはたらいまわしにされるじゃないですか?!誰だってサポートに問い合わせをいれたら「担当者がいないのでまたかけてください。」「他の担当者に繋ぎますので・・・20分待ち。。そして1からまた同じ内容を話す。」そんな無駄なやり取りをした経験があるはずです。
そのようなやり取りを解消すべく、企業が導入するのがコラボスの製品です。コラボスのシステムをいれると企業が問い合わせを入れてきたお客さんが「過去にどのような問い合わせ・クレームを入れているのか」「その時どのような対応を自社がとっているのか」を即座に知ることができるのです。その情報を知って顧客対応するのと、何も知らないで1から対応するのとでは問い合わせを入れてきたお客さんの印象も違ったものになってくるのはないでしょうか。
(もちろんシステムを入れただけでは改善しないので、運用と合わせて改善を検討する必要があります)
コラボスはそのようないわゆるCTI・CRMと呼ばれるシステムをクラウドで提供しているのですね。
【コラボスのシステムラインナップ】
コラボスの顧客には「YAMAHA」「OLYNPAS」「ROHTO」といった大手の顧客が多数おりますので、実績としても十分です。ただ、やはりコラボスが選ばれている理由に多いのが「コスト」であり、システムの内容よりも安価にシステムを構築できるという点に魅力を感じる企業が多いのでしょうね。ただ、この分野競合は沢山います。WEBでCTIと入力するとたくさんの協業企業が出てきます。それぞれ電話に強かったり、顧客管理にとよかったりするのですが、コラボスとしては電話も含めた周辺システムも含めてコラボスでトータルで提供します、という点を強みにしているのだと思います。またデータ解析にも進出しており、このサービスをうまく利用できれば、企業は製品の改善にも役立てることができると思います。クレームしてくれるお客さんがいるからこそいい製品が生まれますので。
コラボスのチャート・業績
上場来のコラボスのチャートは以下のようなチャートです。
【上場来のチャート】
※Googleより
上場来、安くても500円、高いと1500円という500円~1500円のレンジで動いてきましたが、ここ1連の下げ相場で大きく500円を割り込んでいます。300円台にまで落ちてしまいました。
株主優待の終了が痛かったようですね。
コラボス:株主優待制度廃止に関するお知らせ
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3908/tdnet/1786010/00.pdf
次に業績についてみていきますと
【売上高推移】
【利益推移】
(グラフはバフェットコードより:https://www.buffett-code.com/company/3853/)
売上は順調に右肩上がりで推移しております。利益については減益になっております。とはいえ営業利益率は15%を超えています。減益理由については以下のコメントが出ております。
通期の業績予想につきましては、当社主力商品である@nyplace 及び COLLABOSPHONE において既存顧客の業務拡大による増収の一方、期初計画していた新規案件の獲得の遅れ、人的リソースの確保・拡充などに伴う費用の増加、今後の新たな事業への追加投資等により、営業利益、経常利益、当期純利益ともに前回発表予想を下回る見込みであります。
(情報元:コラボスHP、https://ssl4.eir-parts.net/doc/3908/tdnet/1789208/00.pdf)
売上が伸びているので、おそらく投資が利益減に響いているのは確かだと思います。あとは関連会社の特損の影響もあったようです。
ただ売上原価も売上の伸び以上に増えているのが気になります。理由は以下のコメントが出ております。
増加の主な内訳は、各サービスにおける回線料、ネットワーク機器等設備費用、ホスティング費用、各サービスの設備投資に伴う償却費用等が増加したことによるものであります。
(情報元:コラボスHP、https://ssl4.eir-parts.net/doc/3908/yuho_pdf/S100HV19/00.pdf )
どこのデータセンター使っているのかわかりませんが、大きな先行的設備投資だったのでしょうか。
市場と競合
BIZTELという競合製品のHPに今後の市場とランキングが記載されておりました。
(大元の情報ソースはミック経済研究所)
席数が大きなKPIになっています。コラボスは諸条件あるようですが、NO4です。
リンクという会社がこの情報を提供してくれているBIZTELの提供会社です。
【市場について】
クラウドCRM(顧客管理)についてはこれからも伸びていく市場です、2022年には2倍の市場が見込まれております。うまく製品展開できれば売上は倍は見込めるのでしょうけど、逆に10倍とかになる市場ではないという事ですね。
今後どうなるのか
おそらくコラボスはこのまま投資も大きくしないまま、この5年くらいを順調に経営をすることもできるのだと思います。しかし、そのままであると競合にも後れを取ってしまうし、投資を継続していくことが必要です。そのためには投資も継続できる体力が必要ですし、その投資をしても利益を確保できる売上が必要です。
でも安さを売りにしているところもあるので、単価を上げに行くのも難しいのかなと。そう考えるとやはりシェアを拡大するしかない。となると投資が必要。と順繰りしてしまうのですが、ここで大きく減益になってしまったのも将来への布石かと思います。株主優待を無くしたのも、投資に力を置きたかったのだと思います。
また、検討しているかもしれませんが、CRMの先にあるシステムと提携していくのもいいと思っております。顧客管理は小売であれば、POINT管理システムの顧客との連動が考えられます。連携にあたってはいわゆるAPIの口をオープンにしてあげるのがいいのかなと僕は考えております。
お客さんからの問い合わせはメーカーは普段、聞くことのできない顧客の声を直接聴くことができるチャンスです。その声を拾ってデータベース化できるシステムには継続的にニーズはあるはずです。
きっと業績も元に戻してくれるはず。お金ができたら買ってみたい銘柄です!
それでは、またー。